男性リウマチ…第3話

 

このブログは、真剣にリウマチに悩み苦しんでいる男性『だけ』が読んで下さい。そして、少しでもリウマチの症状や気持ちに余裕がある方は控えて下さい。 お願いします…

 

 

男性リウマチ…第3話

 

背中の突っ張りから起こった初期症状…

そして次にカラダを襲ったアゴ関節の痛み。

一時的なその痛みは左右に移動し、

口が開けられないほどでした。

そしてその痛みはやがて、

ボクの右肩を激しく襲いました…

それはまるで、

クギでカラダを打たれその部分を

グリグリとエグるような…

そんな痛みでした。

まして右肩は使い物にできず、

指を曲げるだけでも痛みが走りました。

そして、両手はポンポンに腫れあがり

紫色になっていました

今、思い返せば…

その両手に出た症状は、

レイノー現象』といって

寒冷刺激や精神的緊張によって

手足の末梢の血の流れが悪くなり

手や足の指の皮膚の色が蒼白または、

暗紫になる現象…

痛みはありませんが、

少しシビレた感覚がありました…

『・・・』

『嘘でしょ?うわ~最悪』

『まさか…大きな病気なのでは』

と、ボクの頭の中は最悪の事態を予測し

始めました。

長時間の検査と診断を終えてボクは

紹介状と痛み止めを持ち、

大きなショックを受け病院を出ました。

家に帰る事さえイヤになる程、

ボクは疲労困憊(ひろうこんぱい)でした。

 

f:id:horiesky:20161017211442j:plain

 

そして、

あれほど痛み苦しんだ肩の痛みは

診断結果のあやふやな病院でもらった

痛み止めで嘘のように和らぎました。

その晩は痛みの不安よりも、

『どんな病気なのか…』

と、考え込み寝ることが出来ませんでした。

『このまま、肩が上がらなかったら』

『このまま、治らなかったら』

『仕事はどうなるのか…』

『痛みが全身に…』

『まさか…』

、最悪の事態を考え続け、

気が付けば外は明るくなっていました。

『今日も仕事?か…』

『休もうかな…』

と、思いながら眠ることが出来ました。

『しまった!』

と目を覚ませばすでに時計はお昼過ぎを

指していました。

着信履歴で埋め尽くされた携帯電話を握り、

焦りながらボクは職場に電話をしました。

さすがに昨日の状態を見ていたから…

『今日は休め』と言うのだろうな…

そんな思いがボクにはありました。

が、

昨日、病院へ送ってもらってから

一度も職場には連絡をしていません。

『ヤバいかな…』

心配しているか?激怒しているのか?

恐る恐る電話をしました。
・・・

案の定…

上司は心配しながらも怒っていました。

ガミガミ怒る上司の声で昨日、

痛み止めを飲んで抑えられた右肩が

次第に痛みへと変わっていきました…

『まだカラダが痛くて…』

『すみません…』

ボクはいい訳を探しながら、

必死に謝りました。

『わかった!もういい』

と、上司はそっ気ない態度で

電話を切りました。

そしてすぐにボクは、

痛み止めを急いで飲みました。

その日は、一日中ゴロゴロして

寝る、起きるを繰り返していました。

そして、

痛み止めで抑えられたその右肩からは

昨日の痛みを想像できないくらい

すっかり痛みは落ち着いていました…

『痛み止めはすごく効果がある!』

と、生まれてはじめて飲んだ

痛み止めの効果を感じることが出来ました。

『明日は病院…』

と、考えながらその日はゆっくりと

寝ることが出来ました。

・・・

次の日、

カラダの痛みはなく紹介状を持ちながら

病院へ向かいました。

そして着いた病院は、

まるで立派なホテルのようでその大きさに

圧倒されました。

周りを見ると救急車が頻繁に出入りし

緊迫した空気が私の緊張させました。

救急車の音にせかされ、ますます不安な

気持ちになっていきました。

迷いながら病院内に入ってみると、

まだ朝の9時だと言うのに

大勢の患者さんたちで溢れていました。

その患者さんの多さに驚きながら

受付を済ませました。

ホテルのような病院での待ち時間は

ゆうに2時間を超え、待ちくたびれた

ボクの耳に何人もの患者さんたちの声が

入ってきました。

『ボクは~が痛い…』

『なにもよい事がない…』

『どこどこの病院は悪い…』

などカラダのことや近所のことなど…

まるで井戸端会議となっていました。

さらに、

『ボクの方が大変…』

『薬は何種類も飲んでいる…』

など、品評会も行われていました。

そんな事を耳にしながら、

『こんなに大きな病院は始めて来たし、

ここなら原因がわかるはず…』

と、不安ながらもボクは原因がわかる事を

期待をしていました。

そして診察の順番が回ってきました…

待ちくたびれながら、

期待をしてボクは診察を受けました。

そして、

一通り症状を細かく説明しました。

そんなボクに対して先生は、

『先に検査をしていきましょう』

と症状だけでは判断できず、

病院内のあらゆる検査を受けることに

なりました…