男性リウマチ…第12話

このブログは、真剣にリウマチに悩み苦しんでいる男性『だけ』が読んで下さい。そして、少しでもリウマチの症状や気持ちに余裕がある方は控えて下さい。 お願いします…

 

男性リウマチ…第12話

 

実家に帰ったボクは、

情けなくて仕方がありませんでした…

小さな田舎での噂は広がり、

家族や両親や祖母にまで迷惑をかけて

しまいました。

正直…

気持ちがどうにかなりそうでした。

『実家から逃げたい…』

と、いつも考えるようになっていきました。

誰かが家に来たらスグに

隠れようとしました。

『うちの孫は頑張っているよ!』

と、年寄り同士の会話に耳をふさぎました。

『なぜ、こんな目に合うのか…』

毎日…

毎晩…

ボクは自分を責めました…

『病気は病院に任せる』

と、次第に考えるようになり、

逆に仕事や住む場所に対するストレスが

余計に焦りを生みました。

が、

世の中はそんなに甘くありませんでした。

『病気?うちの仕事はムリでは?』

『お断りします…』

『ちょっと無理かな…出来ます?』

『治るのですか?いつ頃?』

ことごとく病気がボクをジャマしました。

面接の数をこなせばこなす程、

挫折の経験が増え…

『自分はダメな人間だ!』

と、確認しに行っているような…

そんな感覚になりました。

数十通の履歴書がのんきに構えていた

ボクに不安を与えました。

なぜ?こんな事に…

 

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それから3ヶ月が経ち…

ようやくバイト先が見つかりました。

が、

慣れない環境がさらにストレスとなり

1週間さえ続ける事が出来ませんでした。

ただ…

バイトなら何とか雇ってもらえる?』と、

フリーターの世帯主

と、これ以上うわさにならないよう

病気を隠しあきらめずに探しました。

しかし…

『病気を隠し続けれるのだろうか…』

と、迷いながらも色々な言い訳を

考えながら就職活動をしました。

・・・

それから数か月後…

『では、お待ちしています』

と、採用してくれた小さな会社が

見つかりました。

『よかった!』

と、ボクは気持ちがラクになりました。

しかし…

『続けて行けるだろうか?』

と、過去に苦しんだ右肩の痛みを思い出し

不安にもなりました。

が、

『病院へ行ったし…』

『カラダの痛みも今はないから大丈夫』

と、不安な気持ちを紛らわし笑顔で

妻に採用された事を伝えました。

『あとは住む場所だなぁ』

と、不安を感じる妻をなんとか

安心させる事だけを考えていました。

そして通院して5ヶ月…

仕事も少し安定しはじめ知人の紹介で

ボクたち家族は小さな借家を借りる事に

しました。

『やっと普通の生活が出来る!』

と、ボクはとても喜びました。

しかし…

それとは逆にボクのカラダは徐々に

痛みが悪化していきました…

とくにヒジや肩が少し痛む日が増え、

『なにか、おかしい?』

と。胃腸にまで違和感を感じ始めるように
なっていきました。

さらに…

錆びたロボットがぎこちなく動く…

そのようなこわばった現象が毎朝、

起こるようになりました。

顔には毎日…

吹出物がポツポツとできるようになり、

顔や手はパンパンにむくむようにもなって

いきました…

そんな症状を見てボクは、

上手くいかない病気にたいして

イライラするようになっていきました。

『クスリを飲んでいてもダメなのか…』

と、病院でもらった3種類のクスリに

違和感を感じるようになっていきました…

プレディニン…

アザルフィジン…

メトトレキサート…

容赦なく続くこわばりや痛み…

さらに薬の副作用と思われる吐き気…

その症状が不安なボクをさらに不安へと

襲いました…