リウマチ男性…第14話

 

このブログは、真剣にリウマチに悩み苦しんでいる男性『だけ』が読んで下さい。そして、少しでもリウマチの症状や気持ちに余裕がある方は控えて下さい。 お願いします…

 

 

リウマチ男性…第14話

 

病院でもらう薬も次第に症状が悪化して

いきました…

リウマチの症状が悪化すれば間違いなく

病院では薬を増やされます。

そうなれば…

副作用で毎日、吐き気がつづく…

正直、飲むのがイヤでした。

なのでボクは、薬を飲んだり

飲まなかったりする日を少しずつ

増やしていきました…

・・・

ある日…

『なにか、大きくなったね』

と、久しぶりに会う友達に言われました。

ボクは気になり何年ぶりかの体重計に

乗ることにしました。

すると…

今までの平均した体重よりも、

15キロ近く体重が増えていました…

昔からやせ型の体型にコンプレックスを

持っていたボクは、

『なにもせずにいたから…』

と、鏡に映るむくんだ顔とお腹を見て

思いました…

そして、 

『今まで痩せすぎていたから丁度良い』

と、その体型に喜びもありました。

『それくらいのほうがいいよ!』

と、以前のやせ型のボクを知っている

友達もそう言いました…

しかし、アマノジャクなボクは

『今まで太れなかった自分がなぜ?』

と、気になりました。

以前から運動はあまりしていない…

とくに食欲が増えた訳でもない…

まさか薬なのか…ストレスなのか…

考えれば考えるほど、

体格が良くなった事を喜んでいたボクは、

次第に怖くなっていきました…

・・・
そして通院して半年が経ち…

『少し数値が上がってますね』

と、深刻な顔をした専門医師が

ボクの血液検査の結果を見て言いました。

そして、

専門医師の指示を受けた看護師が不安な

ボクの前に立ち1枚の紙を渡してくれました。

その紙を受取ったボクに専門医師は、

『受けられた方が良いと思います』

と、その紙にも書かれていた点滴治療

ボクに勧めました。

『初期のうちに受けた方が良いですが…』

『かなり高額です…』

『・・・』

『えっ!いくら位します?』

と、ボクは身を乗り出し聞きました…

『1回~万です』

と、淡々と専門医師は応えました。

ボクは心の中で、

『絶対に無理だ…』と叫びました。

仕事を始めて数ヶ月…

研修期間中のボクは時給780円程度

払えるはずがありません。。

 

f:id:horiesky:20161023063007j:plain

 

しかし…

その専門医師には、

『研修中なのでお金がないのです…』

なんてカッコ悪くて言うことが

出来ませんでした…

でも…

お金を払って治るのであれば…

と、ボクは少しお金を貸してくれそうな

知人や親の顔を浮かべました。

少しの希望を持ちながら、

ボクは専門医師にさらに聞きました。

『どれくらいの期間ですか?』

『それをしたら、治るのですか?』

『ずっと続けていくのですか?』

と、根掘り葉掘り聞きました…

すると専門医師はこう応えました。

『2年間の点滴治療です。最初の数か月は月に2回の点滴が必要です』

さらに隣にいた看護師が、

『点滴されて良くなられた方もいます』

『・・・』

2年間…

数ヶ月は2回…

絶対治るワケではない…

ボクの頭は点滴治療のことで、
いっぱいで少し呆然としました…

『少し考えます』

と、精一杯冷静な自分を振る舞い

ボクは病院を出ました…

『貧乏人は治療を受けれないのか…』

と、ボクは情けなくなりそれと同時に、

どうする事も出来ない怒りが少しずつ

ボクの中に出てきました。

『どうすれば点滴治療が受けられるか?』

『親にお金を借りるか…』

『でも…』

と、車で帰る道中…

頭の中がいっぱいになりました。

『治るか治らないか…』

『ハッキリ解らないものをやるべきなのか…』

まして、

生活を犠牲にしたり…

親に迷惑を掛けてしまったり…

ボクは自問自答を繰り返しました。